- 革製品のクリーニングって必要?
- 革製品を自分でお手入れすることはできないの?
革製品を愛用している人の中には、クリーニングの必要性がわからない人や、他の衣類と同じように保管している人もいるでしょう。
また、クリーニングに出す費用を節約するために、自分でお手入れする方法を探している人もいると思います。
でも、革製品を長持ちさせたいならクリーニングは必要不可欠です。
今回は、革製品のクリーニングのメリットやクリーニング方法、自分でお手入れする方法をご紹介します。
目次
革製品のクリーニングのメリット
革製品のクリーニングのメリットは2つあります。
- 革製品を傷めずカビやシミ、ニオイが取れる
- 革が柔らかくなる
革製品はセルフケアもできますが、高級な本革製品を自分の手でお手入れするのは、少々リスクが高いことなんです。
本革製品は数万円と高価格で、ジャケットになると1着10万円以上もしますよね。
高級品ですが、革は特に傷みやすいデリケートで、カビやシミなど落ちにくい汚れがつきやすい素材です。
素人の手で扱うには難しい素材なので、クリーニングでプロに任せた方が大事な革製品を傷めずに済みます。
⑴革製品を傷めずカビやシミ、ニオイが取れる
革製品をクリーニングに出せば、革を傷めず、汚れやニオイだけを取り除けます。
革製品の汚れを取るには、革の状態から最適なクリーニング方法を見極めなければいけません。
例えば、革製品と言ってもジャケットのような生地の面積が大きいものの他に、カバンのようなコンパクトなものもありますよね。
また、革の状態も柔らかいものと硬いものと様々です。
革製品の革の状態から、水洗いとドライクリーニング、どちらの方法で汚れを落とすかの判断は、素人には難しく、プロに任せた方が確実なんです。
プロなら、様々な革製品の汚れ状態を見てきた経験から、革製品の状態に合わせたベストなクリーニング方法で汚れを落としてくれます。
⑵革が柔らかくなる
革製品をクリーニングに出すと、革が柔らかくなります。
新品の革製品は、乾燥や繊維が詰まった状態で硬く、手触りもゴワゴワです。
革製品は使う年数を重ねることで柔らかくなり、手触りの良い状態になるのですが、お手入れや保管の方法によっては、数年経っても固いまま、ということもあります。
クリーニングで革製品を洗うとき、ぬるま湯で革の繊維がほぐれ、革専用の洗剤に含まれる油分で革がうるおって柔らかくなるのです。
革製品を早く柔らかくしたいなら、定期的にクリーニングに出しましょう!
やりがちな革製品のお手入れNG例
お気に入りの革製品を自分でお手入れしているという人は、お手入れ方法に間違いはないですか?
革製品のクリーニング代をケチって、間違ったお手入れを続ければ、高価な革製品もすぐにダメになってしまいます。
- シミやカビ部分をゴシゴシこする
- ニオイ消しのためにファブリーズなど消臭スプレーを使う
- ビニールにかぶせて保管する
この3つのお手入れ、保管方法は、よくある間違い例です。
革をゴシゴシこすると、繊維がぐちゃぐちゃになって革のなめらかさが失われます。
消臭スプレーはニオイ消しに手軽なアイテムですが、革製品などデリケートな生地に使うとシミなってしまうのです。
シーズン外にクローゼットに保管するとき、良かれと思ってビニールをかぶせて保管するのも、実はカビの発生の原因になります。
湿気がこもってカビが発生しやすくなり、カビを長期間放置すると、革の内部にまでカビが広がり、取り除くのが難しくなるのです。
革製品のクリーニング法
革製品のクリーニングは、革の状態によって二つの洗浄方法から最適な方法が選ばれます。
- 水溶性の汚れやカビが発生している革製品:水洗い
- 革に油分がない年季の入った革製品:ドライクリーニング
クリーニング店によって細かい違いはありますが、一般的な革製品のお手入れ手順をチェックしてみましょう。
革製品の水洗い、ドライクリーニング方法
- 前処理で革製品の細部をチェックし、埃やゴミ、カビを取り除き、金属パーツ類はマスキングで保護する
- ブラシやスポンジで水洗いし、カビ臭さなど嫌なニオイを取り除く
- 専用コンディショナーに漬け込んで栄養補給をし、革をなめらかな状態に整える
- 型崩れを防ぐように干し、プレス処理や仕上げのチェック、オイルコーティングを行って完了
- 前処理は水洗いと同じ
- 汚れの部分に専用の洗剤を染み込ませ、ブラシで汚れを取り除く
- ドライ機械で汚れを落としきる
- 乾燥させて完了
革製品のクリーニングにかかる期間
革製品のクリーニングにかかる期間は、普通の衣類に比べると長いので、シーズンが終わってからできるだけすぐに出しましょう。
クリーニング会社によって違いはありますが、革製品のクリーニングには平均で1ヶ月はかかります。
シーズンが始まってから慌てて出しても、1ヶ月近くは戻ってこないので、せっかくの革製品の衣類を着る機会が少なくなってしまいますよね。
シーズン終わりに出せば、余裕を持ってクリーニングから戻ってくるまでの時間を待てます。
また、革製品をクリーニングに出す頻度ですが、衣類ならシーズンごとに出すのがおすすめです。
小物類なら、汚れが気になってきてからで良いでしょう。
革製品のクリーニングはプロに任せるべき!
自宅でのお手入れが難しい革製品のシミやカビ、シワなどはクリーニングのプロに任せるのが長持ちのコツです。
革製品のクリーニングには、メリットいっぱいの宅配クリーニングがおすすめです。
- 衣類の集荷、受け取りは自宅で完了
- スマホから24時間いつでも申し込み可能
- 街のクリーニングより料金が安いところが多い
- クリーニング技術が高い
宅配クリーニングはたくさんありますが、中でも高級な革製品を安心して預けられる会社をご紹介します。
高級な革製品を任せられる宅配クリーニングを選ぶポイントは、ズバリ実績です。
革製品を専門にしている宅配クリーニング、または革製品の取り扱い可能な宅配クリーニングを利用しましょう。
老舗の宅配クリーニングには、熟練のクリーニング技術が受け継がれており、革製品を含めて衣類のクリーニング実績が積み重ねられています。
専門または老舗の宅配クリーニングなら、ネットで注文するお手軽さでも安心して革製品を任せられますよね。
革水
全国的に少ない、革製品に特化した宅配クリーニングです。
日本初の洗う技術の数値化で、業界内での評価も高く、革製品は衣類をはじめ靴や財布、バッグなどにも対応しています。
料金制 | 個別料金制 |
---|---|
送料 | 有料 |
保管サービス | 最大6ヶ月まで |
高級ブランド取り扱い | 可能 |
無料サービス | 事前見積もり |
仕上がり期間目安 | 3〜4週間 |
革水は、革製品に特化しているだけあって、革製品ならなんでもお任せできる技術力の高さが魅力です。
繊細な取り扱いが必要になるブランドものの革製品まで、クリーニング可能なので、お気に入りの年季の入ったブランド財布やブランドバッグなどもお任せできます。
料金や無料サービスなど、特筆するほどの安さはありませんが、技術力なら他社を上回るでしょう。
予算にこだわらないなら、特にお気に入りの革製品は 革水に頼むのがおすすめです。
他社でお断りされた革製品も、諦める前に革水に相談しても良いでしょう。
ワードローブトリートメント
「ワードローブケアのコンシェルジュ」を称するワードローブトリートメントは、高級服のクリーニングで人気です。
80年の歴史を持つ会社のノウハウや、メーカーと共同開発した独自の機械を使い、確かな腕でクリーニングしてくれます。
料金制 | 個別料金制 |
---|---|
送料 | 無料(一部地域を除く) |
保管サービス | – |
高級ブランド取り扱い | 可能 |
無料サービス | シミ抜き、カビ取り、シルエット復元仕上げ |
仕上がり期間目安 | – |
お客様一人一人のカルテを元に、お客様好みの風合いに仕上げる独自のサービスや、新品時のシルエットを復元させる仕上げなど、オリジナルのサービスが魅力です。
高級ワードローブのクリーニング、と聞くと料金の高さが気になりますが、送料やシミ抜き、カビ取りなどの一部オプションが無料で利用できます。
革製品の他に、シャツやブラウスなどの衣類も1点洗いにこだわり、とことん質にこだわった宅配クリーニングです。
キレイナ
高級服やドレスなど、取り扱いが難しい衣類のクリーニングを得意とするキレイナです。
ウェディングドレスやスパンコールドレスなど、繊細な作りの衣類のクリーニングが得意な技術者が多く、革製品のようなデリケートな生地も任せられます。
料金制 | 個別料金制 |
---|---|
送料 | 7,000円以上で無料 |
保管サービス | – |
高級ブランド取り扱い | 可能 |
無料サービス | – |
仕上がり期間目安 | 1ヶ月 |
革製品専用の汚れを落とし、ツヤと風合いを取り戻すだけではなく、色落ちやキズなど修復可能な劣化部分もリペアしてくれます。
革製品の他に、リアルファーのクリーニングも可能なので、ファー付きの革ジャケットなどのクリーニングもオーダー可能です。
リネット
宅配クリーニング業界の中でも、特に会員数が多いリネットでは、革製品の取り扱いもOK、保管サービスも最大8ヶ月まで可能とサービスが充実しています。
料金制 | 個別料金制 |
---|---|
送料 | 10,000円以上で無料 (会員、一部地域によって違いあり) |
保管サービス | 最大8ヶ月まで |
高級ブランド取り扱い | 可能 |
無料サービス | シミ抜き、再仕上げ |
仕上がり期間目安 | 3週間 |
メディア掲載実績やアパレル提携が多く、革製品をはじめ高級ブランド品のクリーニング実績もバッチリ。
再仕上げが無料で受けられるので安心ですね。
コンビニや宅配ボックスを利用して集荷も可能なので、使い勝手も文句なしです。
革製品を自宅でクリーニングする方法
革製品の中で、自宅で簡単にクリーニングできるのは、お財布や手帳、ペンケースなど小物類です。
水洗いをする方法もありますが、素人が革製品、特にジャケットなどを水洗いでクリーニングするのはおすすめできません。
小物類なら、専用の道具を使えば素人でも簡単にお手入れが可能なので、革製品の小物類をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください!
革製品の手垢を取る、防ぐ方法
革製品の手垢は、専用のアイテムを使えば素人の手でも簡単にお手入れ可能です。
革製品の中でも、お財布など小物類は手の脂で革が柔らかくなり、使うほどに独特の風合いに変化していきます。
しかし、同時に手垢がついてしまうので、定期的にお手入れをしないといけません。
革製品の手垢のお手入れには、次の3つのアイテムを用意しましょう。
- 清潔な布
- 革製品用の保護クリーム
- 革製品用の防水スプレー
- 手垢がついた部分にクリームを塗り、丁寧に伸ばしてなじませます
- 直射日光が当たらない、風通しの良い場所に30分ほど置き、クリームを乾かします
- 布で拭いたら、防水スプレーを30cmほど離して全体に吹きかけ、再び乾かします
- 30分乾かしたら、再び拭いて完了です
インク汚れを取る方法
革製品の手帳やペンケースなど、ペンのインク汚れがつきやすいアイテムも、自分で簡単にお手入れができます。
革製品専用クリームと布があれば簡単です。
汚れを放置し続けると、黒ずみになって落ちにくくなるので、汚れに気付いたら早めにお手入れしましょう。
- 汚れ部分に革製品専用クリームを塗り、汚れが浮き出るようになじませます
- なじませたら風通しが良く、直射日光が当たらない場所で乾かし、清潔な布で拭き取ったら完了です
革製品の衣類は保管方法で長持ちさせよう
革製品の衣類は、自分でお手入れをする代わりに、保管方法にこだわって長持ちさせましょう。
クリーニング後、戻ってきた革製品の衣類は、正しく保管しないとカビや日焼けで傷んでしまいます。
しっかり保管すれば、次のシーズンも気持ちよく革製品でおしゃれが楽しめますよ。
- クローゼットの中には除湿剤を必ず置く
- 衣類の上に綿100%の布をかける
- クリーニングで返却時にかかっているビニールは外す
保管が心配な方は、宅配クリーニングの保管サービスを利用するのもおすすめです。
大事な革製品はクリーニングで定期的なケアを
革製品は他のアイテムと比べ、生地がデリケートで特に取り扱いにはプロの手が必要なので、無理に自分でケアをするより、プロの任せる方が長持ちします。
小物類ならセルフケアで汚れを落とせますが、衣類は必ずクリーニングに出して、プロの手で汚れを落としてもらってください。
革製品のクリーニングは、汚れを落とすだけではなく、栄養補給やオイル仕上げなど、革製品を長持ちさせるケアも行われます。
汚れを落とし、かつ長持ちさせるためにも、革製品はクリーニングに定期的に出してもっと大事にしましょう!